ステンドグラスって何?
ステンドグラスの歴史①〈9~13世紀編〉
ステンドグラスはいつごろからあるのか?
ではステンドグラスはどのくらい前からあるものなのでしょう?
フランスですと、現存する一番古いものは、フランスのストラスブールにあるルーヴル・ノートルダム博物館所蔵の『キリストと思われる人物の頭部(1060年ごろ)』のステンドグラスです。
ドイツのヘッセン州立美術館には、9世紀ごろのものとされる、これもまた男性の頭部のステンドグラスが所蔵されています(写真はヘッセン州立美術館に展示されているもの)。
書物に記載されているものでは、5世紀ごろ、当時のある作家がリヨン(フランス)の教会のステンドグラスを見て、その美しさを書き表しているのが見つかっているそうで、『まるで春の花で満たされた草原のように光輝いている』とあるそうです。
ということはかなり昔から存在していたのだということがわかります。
ゴシック建築とともに発展
12世紀に入ると、建築の技術が発展し、より高くエレガントで窓の大きい建築物(教会や大聖堂)の実現が可能となりました。金属(鉛)やガラス産業の発展も飛躍したことから、ステンドグラスも発展の途に達したようです。
12世紀中ごろになると、ヨーロッパ中に大聖堂や修道院の建築ラッシュが始まりました。いわゆるゴシック建築の始まりです。ステンドグラスの絵付けの技術も高度に達し、書物にあるような神や聖人のイメージをガラスで表現することが可能となりました。
12世紀のステンドグラスでは、フランスですとルマン(24時間耐久レースで有名)の大聖堂等に見ることができます。13世紀のステンドグラスでは、『シャルトルブルー』で有名なシャルトルのノートルダム大聖堂が代表的でしょう。12世紀のものに比べると、よりデザインが細かく、装飾的な性格も持ち合わせています。
シャルトルの大聖堂は世界遺産にも登録されていますが、何度訪れても、この時代のものがこんなにたくさん状態よく残っていることには驚かされます。デザインや色の配色、人物の表情も魅力があり、遠目ではわかりにくいですが、絵付けに関しても筆遣いが見事です。
またフランスがこういった国宝を保存し続ける労力や技術にも驚かざるを得ません。